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下鴨の自然を満喫

 

加茂みたらし茶屋

浄化といえば、下鴨神社の夏の年中行事「みたらし祭」。平安期の宮廷貴族は、季節の折り目に禊(みそぎ)を行い、穢(けが)れを祓(はら)っていました。特に、土用の丑の日に糺の森の「御手洗(みたらし)池」に足を浸すと一年で犯した罪を清められると信じられていたそうで、現在のみたらし祭でも、この「足つけ神事」は行われています。

その御手洗池に足を浸したときに水底から出る泡を模して作られたのが、「みたらし団子」。そう、下鴨神社は、全国的に食べられているみたらし団子の発祥の地なのです。

加茂みたらし茶屋
みたらし団子の名店「加茂みたらし茶屋」

鎌倉末期に勃発した「南北朝の戦い」の中心人物・後醍醐天皇も、安土桃山期に天下統一を成し遂げた豊臣秀吉も舌鼓を打ったというこの団子を広く提供しているのが、「加茂みたらし茶屋」。5個つなぎで串に刺した団子は、最初の1個だけがほかの4つよりも離れているのが特徴。人間の五体をかたどったもので、その1個は頭を表しているのだそうです。黒砂糖がベースの甘辛いタレは、皿に置かれたさじで何度もすくって団子にかけたくなるおいしさ。焼き餅で有名な「神馬堂」とともに褒めそやされる、下鴨神社周辺が誇る甘味です。

賀茂川沿い散歩

みたらし団子の味の余韻に浸りながら、「賀茂川」のほとりを上流へと歩きます。河川法により「鴨川」の表記に統一され、こちらの漢字をよく見かけますが、「賀茂川」も決して間違った表記ではありません。鴨川は、先ほどの出町柳で高野川の流れを受け入れ、桂川へと流れ込んでいきます。この、出町柳の分岐から上流部分の鴨川を、京都の人々の間では昔ながらの表記「賀茂川」とすることが多いのです。

鴨川
美しい景観と流れを持つ「賀茂川」

鴨川・賀茂川には「飛び石」と呼ばれる多数の平たい石が川を横切るように設けられ、右岸から左岸へ、左岸から右岸へ、歩行者を気軽に渡すのに一役買っています。踏み外すと足を濡らすことになりますが、流れは浅いので、危なくはないでしょう。
北山大橋と北大路橋の間にある飛び石を牛若丸よろしくひょいっと渡り、次の目的地へ。「京都府立植物園」は、ここから間もなくです。

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