京都市の高級住宅地として名高い左京区下鴨の歴史

鴨川と高野川が分かれる鴨川デルタの北に広がる京都市左京区下鴨は、京都市内でも有数の高級住宅地として発展を遂げました。住民には文化人も多かったことから、独自の文化が醸成された街でもあります。

街に趣を与える「下鴨神社」と「糺(ただす)の森」

下鴨神社

京都市内のシンボル的存在でもある鴨川は今出川通の北側で鴨川と高野川に分かれます。その鴨川デルタの北に広がるのが「賀茂御祖神社(下鴨神社)」です。この神社は賀茂氏を祀る神社で、社伝によると神武天皇の御代に、御蔭山に祭神が降臨したと伝えられています。実際の創建の年代を特定することはできていませんが、紀元前907(崇神天皇7)年に神社の瑞垣を修造したという記録があり、この頃に創建されたといわれています。

糺の森

「下鴨神社」の社叢林が「糺の森」で、このエリアに深い緑を提供しているほか、地域の人々の憩いの場にもなっています。

農村から文化村、高級住宅地へ

農村が広がっていた下鴨エリアですが、明治時代末期ごろから京都市の人口が急速に増加してきたこともあり、中心部から多くの人々が移住してくるようになりました。とくに「京都帝国大学(現・京都大学)」や「第三高等学校(現・京都大学、岡山大学医学部の前身)」の教員、画家が多く移住し、やがて一帯は「下鴨文化村」と呼ばれるようになります。

こうして住宅地として発展を始めた下鴨エリアでは、急速な開発による環境悪化が懸念されるようになりました。そこで京都市では土地区画整理事業を行うことを決定。1925(大正14)年から、すでに市街化されていた「下鴨文化村」の北側で事業に着手することになりました。計画的なまちづくりにより誕生した新たな住宅地は、良好な環境と美しい街並みが評判を呼び、高級住宅地としての地位を確立していきます。

ハイセンスなショップも集まる人気の街

北山街

現在も下鴨エリア周辺は憧れの住宅地として根強い人気を誇ります。近年はおしゃれなショップやカフェも増え、さらに魅力が高まってきました。なかでも京都市営地下鉄烏丸線「北山」駅周辺の北山通に広がる「北山街」は、伝統的な街並みの多い京都の中では異色ともいえるハイセンスなショップやカフェが並びます。

「北山街」は昭和末期、北山通沿いに新規開業したショップのオーナー有志が集まって発足した「北山を愛する会」がルーツです。市街化が進むなか、北山通周辺の街を盛り上げてきたこの会は、平成初期に商店会である「北山街」へ名称変更し、規模を拡大。現在のように高感度な人々が集まる街に進化しました。

高級住宅地として根強い人気を保ち続ける京都市左京区下鴨。その魅力はこの街を愛する人々によって築かれ、守られてきたといえるでしょう。

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