都心でありながら、豊かな緑に恵まれた「番町・麹町・神楽坂」エリア。
「外濠公園」や「千鳥ケ淵緑道」など、春は桜、夏は祭り、秋は紅葉と、四季折々の季節感を味わえる名所がたくさんあります。
今回は「四ツ谷」駅をスタートし、新旧さまざまなスポットを散策してみましょう。
「四ツ谷」駅から散策スタート
「四ツ谷」駅は、「聖イグナチオ教会」や「ホテルニューオータニ」などの最寄り駅。「上智大学 四谷キャンパス」も近く、アカデミックな雰囲気です。映画『君の名は。』で一躍有名になった「須賀神社」がこのエリアにあることから、2016(平成28)年末には〝聖地巡礼〟目的の映画ファンが殺到したことでも話題となりました。さらに、現在駅前では大規模な再開発事業が着工中。高さ約145m・地上31階立ての大型複合施設が、2019年度に完成予定だそうです。
再開発の工事の様子を少し眺めてから、「外濠公園」へ。歩いて4〜5分ほどで、「外濠公園総合グラウンド」が見えてきました。木々に囲まれたテニスコートもあり、気持ちよさそう! ナイター利用もできるので、仕事帰りに来てみるのもいいかも。
四ツ谷総鎮守の「須賀神社」
「外濠公園」を「飯田橋」駅まで散策しようかと思っていたのですが、ちょっとルートを変えて「靖國神社」へ。「私立三輪田学園中学・高等学校」辺りから東へと向かって進むとすぐ、「靖國神社」の大木が見えてきました。敷地内には、茶室「行雲亭」、東京最古といわれる能楽堂などがあり、〝詫び寂び〟の情緒たっぷりです。
「靖國神社」へ来たら、必ず訪れたいのが、境内奥の「神池庭園」。明治期を代表する回遊式庭園で、深い山の中を思わせる滝石組みが一番の見どころ。池を一周できる散歩道が設けられているため、気軽に散策を楽しめます。
そうそう、「靖國神社」も桜の名所のひとつです。開花宣言の基準とされる「標本木」が有名ですが、境内にはソメイヨシノやヤマザクラなど約500本の桜があり、春には「さくらまつり」が行われます。夏の「みたままつり」では、盆踊り大会や夜店の出店など、昭和の懐かしい風情を楽しむことができます。
皇居周辺のお花見スポットをチェック
「靖國神社」の大きな鳥居をくぐり、靖国通りを挟んで向かいに広がる「北の丸公園」へ進むことにしました。園内には「科学技術館」や「東京国立近代美術館」、「国立古文書館」や「日本武道館」などの文化施設があります。芝生広場は、ピクニックにもぴったり。今日も、たくさんの人が寛いでいました。園内には330本の桜や、約230本のモミジも植えられ、四季折々の自然豊かな景色を味わえる都心のオアシスです。
周囲にある「千鳥ケ淵緑道」の桜並木を含めると、約1,000本のソメイヨシノやオオシマヤマザクラがあることから、春は大人気のお花見スポットです。