豊かな自然に抱かれた歴史ある街「府中・調布」
東京都のほぼ中央部、多摩地域に位置する調布・府中の両市。
市域のほとんどが居住に適した平坦地でありながら、武蔵野の面影を残す森や多摩川などもあって、豊かな自然に恵まれているなど、両市は非常に似た環境にあると言えます。
また、どちらのエリアも長い歴史を有していることでも共通しています。特に府中は、大化の改新後に武蔵国の国府が置かれるなど、古代から栄えたことが歴史に残っています。政治・経済や文化の中心地として、また、江戸時代には甲州街道の宿場の中でも大きな「府中宿」として、栄えてきました。そして戦後も多摩地域の主要都市として、行政機関、病院等の公共機関が数多く集まっています。
一方調布も、本陣と脇本陣のない旅籠だけの小さな宿場であったものの「布田5宿」として、甲州街道の国領宿・下布田宿・上布田宿・下石原宿と上石原宿がありました。今でも調布市に残る浅草の浅草寺に次ぐ古刹「深大寺」、そして、例年約70万人の人出がある「くらやみ祭」で有名な府中市の「大國魂神社」が、当時の繁栄の一端を現在に残しています。
行政サービスが充実している街「府中」
府中市を語る上で特に、「大國魂神社」はなくてはならない存在です。というのも、府中市が現在でも東京都区部と東京郊外、神奈川県、埼玉県を結ぶ交通の要衝となっているのは、国府設置以来市内の中心地にある大國魂神社を基点に発達していったことが大いに影響しているからです。
その結果、多くの行政機関などが集積し、医療面でも夜間・休日診療環境が他市に先駆け整備されるなど、暮らしのための施設が充実。さらには大企業の研究開発所や工場などの大規模な施設の他ショッピング施設・文化施設も多いため、「生活実感値」として満足度の調査がなされた際には、ほぼ全市民が将来も住み続けたい街として回答し、都内第1位に輝いた、という経歴も持つ街になっています。
また、保育所が公立私立共に多いことや、「自ら考え行動し、意欲的に学び続ける自己教育力を身に付けることにより生きる力をはぐくむ」ことをコンセプトにした「学校教育プラン21」という市独自の教育プランを策定していることなど、教育面での充実も、特にファミリー世帯にとって、暮らしていく上での重要なポイントです。独自のサポートを打ち出す府中市は、子育てもしやすいエリアとして人気を集めているのです。