文化人も好んで暮らした、人気の高級住宅街「市川」
東京歯科大学
江戸川区から江戸川を渡れば、そこは閑静な高級住宅街が広がる千葉県市川市。市内には東京歯科大学をはじめとする大学のキャンパスや、県内トップクラスの高等学校や中学など教育機関も多く、アカデミックな雰囲気を持っている、有数の文教地区でもあります。
戦前まで東京下町の富豪が別荘を構え、奥座敷的な役割を担っていた時代もある市川市。住宅街の中にも“市の木”であるクロマツの巨木の林があり、歴史のある古刹が多い、静かな佇まいの街並みなどから、“千葉の鎌倉”、“千葉の田園調布”と呼ばれることもあります。
幕末の頃にはイギリスのテムズ川沿いにある議会堂を参考にして、勝海舟が江戸川沿いの市川に国会議事堂建設を構想していたという話もあります。また、幸田露伴や北原白秋など文人も多く移り住み、永井荷風などは自らの終焉の地として市川を選んだなど、多くの人を魅了してやまない趣ある雰囲気や美しさがこの地にはあるのです。
本八幡駅
現在の市川は、学生が多い街ということもあってJR「市川」駅周辺から「本八幡」駅周辺にかけて、最近のファッションやお菓子やカフェなどの人気店が集っています。