縄文時代から人々の営みが続く、歴史ある街「船橋」
市川をさらに千葉方面に進むと、船橋市に入ります。
船橋市は「商都船橋」といわれるほど商業施設の充実したエリアで、駅前には東武百貨店をはじめとする数多くのショッピング施設があるほか、近年ベイサイドも「ららぽーと TOKYO-BAY」や「ビビット 南船橋」などといった大型の複合商業施設が次々と誕生。さらに、それに負けじと、古くからの商店街も賑わいを見せ、大変活気のあるエリアです。
しかし船橋は、首都圏屈指の大都市として発展を続ける一方で、伝統も失われることなく、今も人々の生活の中に息づいています。また、市内には、古くから受け継がれた民俗芸能や文化財も数多く残されているのです。
船橋の歴史は古く、この地に人が住み出したのは約3万年前の後期旧石器時代にまで遡り、約1万2千~2千3百年前の縄文時代の遺跡などが、市内のあちこちから発見されています。
また、江戸時代には幕府に魚介類を献上する漁場「御菜浦」として大いに栄えた場所でもあり、現在でも東京湾最奥の干潟・三番瀬では、その恵みを堪能する「御菜浦・三番瀬船橋港まつり」が毎年開かれています。さらに、港・干潟・三番瀬などで採れる質の高い海の幸を使う料理を楽しめる名店も数多くあります。
そのほか、小室町の「小室の獅子舞」。豊漁と海の安全を祈願して舞が奉納される「水神祭」。江戸時代、相撲好きな徳川家康の前で披露したのが始まりという船橋大神宮の「けんか相撲」。高根町神明社をはじめ、市内5つの神社で舞われる「神楽」などなど。住民よって守られ、愛されている伝統が息づいている街なのです。