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音楽の街から芸術の街へ進化を遂げつつある墨田区

 

墨田区は両国に「国技館」があることから、相撲の街として知られています。一方で、墨田区内には日本有数の音楽専用ホール「すみだトリニティホール」もあり、市民による音楽活動が盛んに行われるなど、音楽の街としても発展してきました。2012(平成24)年、墨田区では「墨田区文化芸術振興基本条例」を策定。音楽に限らず幅広い分野の芸術活動を支援し、現在は芸術と文化の街へと進化を遂げようとしています。

「国技館」移転を祝う音楽イベントがきっかけで音楽都市へ

両国国技館

墨田区が音楽の街になるきっかけは「国技館」の両国移転でした。1985(昭和60)年2月、墨田区では「国技館」の移転を記念して、5000人の区民がベートーベンの「第九」を「国技館」で歌うイベントを開催します。このイベントで音楽が市民の暮らしにもたらす影響の大きさを知った墨田区は、1988(昭和63)年に音楽都市構想を発表し、音楽専用のホールを整備することを決定しました。

すみだトリフォニーホール

こうして誕生したものが「すみだトリフォニーホール」です。このホールには1800人規模の大ホールと、252席の小ホールがあり、「新日本フィルオーケストラ」のフランチャイズホールとなったことでも注目を集めました。

「すみだトリフォニーホール」では、子どもたちによる「ジュニア・オーケストラ」や墨田区内の小・中学校を訪問して特別授業を行う「音楽指導事業」など、音楽文化を普及させるための活動も積極的に行われています。

「すみだトリフォニーホール」による活動が後押ししたこともあり、墨田区内では音楽文化が定着。気軽に音楽コンサートを鑑賞でき、学校や音楽教室、家庭での音楽の演奏が聞こえる音楽の街になりました。

暮らしに音楽が息づく街へ

すみだトリフォニーホール

音楽を愛する人が多く暮らす墨田区では音楽イベントも豊富です。なかでも「すみだトリフォニーホール」を会場に行われる「すみだ区民音楽祭」は、学校のブラスバンドから市民による合唱団など多彩な団体が、オーケストラやオペラ、合唱と様々なジャンルの音楽を演奏し、毎年多くの人々でにぎわいます。

また、墨田区の音楽都市構想を推進するきっかけとなった国技館で「第九」を歌うイベントは、「国技館5000人の第九を歌うコンサート」として毎年続けられ、2017(平成29)年で第33回を数えるまでに成長しました。

多彩な文化芸術活動を支援する街、墨田区

2012(平成24)年墨田区は音楽を中心とした文化芸術活動をさらに発展させるため、「墨田区文化芸術振興基本条例」を制定しました。さらに、2013(平成25)年には「墨田区文化芸術基本指針」として具体的な施策を決定しています。

この基本方針に沿って「暮らしに文化の息づくまち アートで育むすみだの力」を目標に掲げ、墨田区の遊休施設や鉄道の高架下などを利用し、アトリエやギャラリー、ホール、練習場など新たな文化芸術活動の拠点を整備、文化芸術活動に関する情報を集めたWebサイトの構築、子ども向けのアート体験プログラムを実施、高齢者や障碍者の作品発表の場づくりなどを進めることになりました。

さらに文化芸術活動が盛んになりそうな墨田区。多彩な文化と芸術により豊かで楽しみに満ちた暮らしが実現するでしょう。

(参考)
すみだトリフォニーホール
「国技館すみだ第九を歌う会」
『墨田区文化芸術の振興に関する基本指針』(墨田区HP)

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