「神戸北野異人館」とは、「神戸港」開港後、外国人たちが住居を構えた北野界隈に残る、異国情緒が漂う建物の名称。「北野異人館」の歴史は1868(慶応3)年、神戸が諸外国に向けて港を開いたことにはじまる。現在、異人館街とされている山手一帯は、緩やかな南斜面の見晴らしのよい住宅地として早くから外国人に注目され、明治初年から住宅が建てられたが、本格的な外国人住宅地として発展するのは明治の20年代からである。
当時、神戸の街に住んでいた外国人の建築家が施した本格的な西洋建築の意匠は、その水準の高さやセンスにエキゾチシズムを感じさせる。現在も「風見鶏の館」「萌黄の館」「うろこの家」などの異人館が残り、一般公開。また、北野町・山本通地区は1980(昭和55)年、「港町」の種別においては初めて重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。ゆっくり散策したくなる、神戸観光の人気エリアだ。
※「風見鶏の館」は、2025(令和7)年春まで、耐震改修工事のため長期休館中。工事期間中は、外観鑑賞は可能(敷地内への立入は不可)。
神戸北野異人館
所在地:兵庫県神戸市中央区北野町
電話番号:078-251-8360(北野観光案内所)
https://www.kobeijinkan.com
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