神戸市中央区三宮は「神戸市役所」に近く、多くの鉄道路線が集まり、神戸市の中心地として機能しています。神戸市では三宮の魅力をさらに高めるため、三宮再整備に本格的に着手しました。
駅とまちを結び、歩きやすい空間を目指す三宮再整備
2015(平成27)年9月、神戸市は三宮の魅力向上を目指して、三宮再整備の基本構想をまとめました。この構想では三宮の駅とまちをさらに近接させ、駅を出た瞬間にまちへと誘われる空間を目指し、歩行者空間の整備、駅前広場の拡充、バス乗り場の集約、風格ある街並みの誘導などに取り組むことにしています。
とくに「三宮」駅周辺は「えきまち空間」として、「ミント神戸」の東側、「神戸市中央区役所」などの跡地を利用してバスターミナルを併設した高層ビルを整備します。新たなバスターミナルは現在の「ミント神戸」のバスターミナルと一体となって西日本最大級の中・長距離バスターミナルとなる予定です。
えき≈まち空間の将来イメージ 出典:三宮周辺地区の『再整備基本構想』
さらに三宮交差点には三宮クロススクエアとしてJR線と神戸市営地下鉄、阪急神戸線、阪神本線がスムーズに乗り換えでき、周辺のショッピング施設にもアクセスしやすい空間を整備する構想です。
都心・三宮再整備 KOBE VISION
都心・三宮の再整備
都心・三宮の再整備に対するみなさんの声
三宮周辺地区の『再整備基本構想』
「東遊園地」の再整備や「神戸市役所3号館」建て替え開始
三宮再整備の基本構想策定に合わせて、すでに動き出しているプロジェクトもあります。「三宮」駅前から貿易センタービル前交差点に続く葺合南54号では歩道を広げ、広くなった歩道にはベンチや花壇が整備され、快適に歩ける空間に生まれ変わりました。
2017(平成29)年度には「東遊園地」の再整備計画もまとまりました。この計画には、カフェや図書スペース、雨の日でも子どもが遊べる「プレイパーク」の整備、芝生広場でのイベント開催などが盛り込まれています。芝生化については2016(平成28)年度から実証実験が行われているほか、「アーバンピクニック」としてカフェやアウトドアライブラリーの設置、イベントの開催なども試行されています。
また、神戸市役所3号館の建て替えが行われ、2022(令和4)年7月に「神戸市中央区役所」や「中央区文化センター」が移転し、業務を開始しています。
阪急「神戸三宮」駅、JR「三ノ宮」駅の新駅ビル工事も進行中
三宮ではショッピング施設の建て替えも進められています。阪急電鉄は「神戸三宮」駅にショッピング施設やホテル、オフィスからなる地上29階地下3階の駅ビル「神戸三宮阪急ビル」を新設、2021年4月に開業しました。
また、JR西日本「三ノ宮」駅の駅ビルも建て替えのための工事が行われています。新たな駅ビルの完成は2029年度以降の予定です。
さらに魅力を増すため、生まれ変わりつつある三宮。今後の進化が期待されています。
神戸阪急ビル東館の新築工事に着手します
三宮ターミナルビルの閉館について
※この記事は2018年に執筆しました。