国立の街並み
JR中央線で「新宿」駅から西に約30分。住宅地としても人気を集める国立は、1920年頃から学園都市構想により開発された街です。「国立」駅を中心に南へ延びる「大学通り」と、左右に分かれる放射状の2本の通りを中心に構成される整然とした街並みは、独特の落ち着きを醸し出しています。
国立の学園都市構想は、「東京商科大学」(現在の一橋大学)を誘致することで実現しました。今でも、「一橋大学」をはじめ、多くの名門校が存在するエリアとしても知られています。
また、古くから芸術や音楽への造詣が深い地域でもあり、それにより独自の文化を形成していることも特徴です。今回は、こうした国立独特の風情を訪ねて散策しました。
国立駅
国立駅
現在の「国立」駅は高架化されていますが、高架化工事が始まる前の駅舎は赤い三角屋根が特徴で国立のシンボルでした。工事の開始により、多くの人々に親しまれたかつての駅舎はいったん解体されましたが、のちに復元されています。
富士見通り
富士見通り
「国立」駅をあとにし、右側、南西方向に延びる「富士見通り」に歩を進めます。「富士見通り」沿いには、国立の文化の象徴でもあった、名曲喫茶「ジュピター」がありました。多くの文化人が集った店でしたが、2003(平成15)年に惜しまれつつも閉店しています。