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「知立」駅周辺の高架化と土地区画整理で西三河地方の拠点としての役割を増しつつある知立市

 

「知立神社」の門前町から東海道の宿場町へ

愛知県西三河地方の拠点の一つ、知立は112(景行天皇42)年創建と伝えられる古社「知立神社」の門前町として発展した長い歴史を持ちます。戦国時代には「知立城」が築かれ、「知立神社」の神主である永見氏が城主を兼ねていました。

宿場町だった「池鯉鮒宿問屋場之跡」の石碑

江戸時代に東海道が整備されると知立には「池鯉鮒宿」が設けられ、「知立城」跡には将軍が上洛の際に利用した宿泊施設として御殿も置かれました。「池鯉鮒宿」は師崎街道や西尾街道が分岐する交通の要衝でもあり、近隣地域から多くの物資が集まってきます。「池鯉鮒宿」では市が開かれ、経済の中心地としても発展を遂げました。とくに馬市は有名で、歌川広重の「東海道五十三次」にも描かれています。

現在も「知立神社」には初詣などを中心に多くの参拝客が集まるほか、「池鯉鮒宿問屋場跡之碑」や「東海道松並木」、点在する歴史的建造物にかつての姿を偲べます。

自動車工業が発展し、西三河地方の拠点に

「知立」駅前の様子

知立には1915(大正4)年に三河鉄道(現・名鉄三河線)が開通、1922(大正11)年には愛知電気鉄道(現・名鉄名古屋本線)も開通しました。1941(昭和16)年にはこれら2路線の駅を統合し、現在の「知立」駅が完成。知立は西三河地方の交通ターミナルの地位を確立しました。

交通アクセスの利便性に恵まれた知立周辺では工業も発展します。「トヨタ自動車」の本社、工場が近いという立地もあり、とくに自動車工業が盛んに行われるようになりました。

「知立」駅高架化や土地区画整理でさらなる発展を目指す

高架化の進む「知立」駅

近年、「知立」駅周辺では名鉄名古屋本線と名鉄三河線の高架化や土地区画整理などインフラ整備が進められています。「知立」駅高架化は2000(平成12)年から始まり、すでに「知立」駅周辺で高架橋の一部が姿を現しています。高架化後の「知立」駅は2階に名鉄名古屋本線、3階に名鉄三河線が入り、名鉄名古屋本線と名鉄三河線の間には乗換フロアが設けられます。これにより、名鉄名古屋本線と名鉄三河線の乗り換えも便利になりそうです。さらに、「知立」駅周辺の踏切がなくなり、線路を挟んだ行き来がしやすくなるほか、渋滞緩和も期待されます。

高架化に合わせて、「知立」駅周辺では土地区画整理も進められています。「知立」駅北口には約7,200平方メートルという広々とした駅前広場が整備されるほか、歩きやすく安全な歩道と多車線を持つ道路も整備します。「知立」駅南口でも土地区画整理が計画されています。

大規模インフラ整備で姿を変えようとしている知立は、長い歴史を受け継ぎつつ、間もなくさらに魅力ある街へ進化するでしょう。なお、高架化事業は2028(令和10)年度完了予定です。

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