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難波芸能スポットめぐり

 

古くから関西エリアの芸能の中心地として栄えた難波。室町時代の末期に登場した「浄瑠璃」は、江戸時代になると人形芝居と融合して「人形浄瑠璃」となり、近松門左衛門の脚本と竹本義太夫の義太夫節によって進化を遂げ、広く大衆に親しまれる芸能となっていきました。能・狂言へと発展していった「謡曲」と比べ、過去の戦記を中心とした「時代物」や武家や一般庶民の人情話である「世話物」など、当時の人たちにとって身近なテーマを取り上げていたことも人気の理由に挙げられるでしょう。

このように芸能において長い歴史を持つ難波ですが、大阪は今や“お笑い文化”の中心地として、日本全国に明るい笑いを広める発信地ともなっています。その“お笑い文化”に大きく貢献したのが吉本興業株式会社といえるでしょう。もとは吉本吉兵衛・せい夫妻が大阪「天満天神」裏で寄席を行っていたことから始まる吉本の歴史。1912(大正元)年、第一次世界大戦前のことです。その後、難波の地には「なんば花月劇場」がオープン。上方大衆芸能の殿堂として人気を博し、今日に至ります。今回はそういった難波周辺の新・旧様々な芸能スポットを散策してみましょう。

なんばグランド花月

なんばグランド花月お笑いの聖地「なんばグランド花月」

まずは「よしもと新喜劇」の聖地である「なんばグランド花月」から。場所は地下鉄御堂筋線「なんば」駅他、各路線の最寄り駅からそれぞれ徒歩3分の好立地にあります。1987(昭和62)年に新装オープンした後、2012(平成24)年と2017(平成29)年にリニューアル工事を実施。毎日、吉本新喜劇の芸人たちの演芸などが行われています。敷地内には、吉本興業のオフィシャルグッズが買える「よしもとエンタメショップ」などもあり、大阪観光の定番スポットにもなっています。

国立文楽劇場

国立文楽劇場
文楽を気軽に楽しめる劇場「国立文楽劇場」

「国立文楽劇場」は、「なんばグランド花月」の東方向にある、地下鉄・近鉄「日本橋」駅から徒歩1分のところにあります。1984(昭和59)年に日本で4番目の国立劇場として誕生した「国立文楽劇場」は、文楽の前進である人形浄瑠璃発祥の地・大阪で、文楽を気軽に楽しめる劇場として親しまれています。文楽を中心に様々な伝統芸能の公演を実施。小ホールで行われる落語や漫才、浪曲といった幅広いジャンルでの芸能も人気です。また、1階には「文楽劇場 資料展示室」もあり、文楽にまつわる資料や解説・写真パネル展示で、文楽の歴史や太夫、三味線、人形などについて知ることができます。ちょっと文楽は気軽には行きにくいと思っている人も、これらの展示で文楽が少し身近に感じられるかもしれません。

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