大泉を愛し、1926（大正15）年から1957（昭和32）年に94歳で没するまでこの地に暮らした世界的植物学者、牧野富太郎博士。その住居跡と庭の植物園が「練馬区立牧野記念庭園」で練馬区が管理し、一般公開している。約2,200平方メートルの敷地内には、植物標本や博士ゆかりの品々が展示された「記念館」や、博士が研究に励んだ書斎の「鞘堂」、休憩できる四阿（あずまや）、そして牧野博士の胸像がある。「記念館」は、2010（平成22）年8月に改修されてリニューアルオープンしている。

庭園には、博士が生前に日本国内のみならず世界中から、みずから探し求めて運んだセンダイヤザクラなど300種あまりもの草木類が植えられ、季節の花を咲かせている。入場は無料だが、入口で記帳を行っている。その際初めて訪れたことを告げると、鑑賞のポイントやその時期の花などを丁寧に教えてもらえるので利用しよう。『原色牧野植物大図鑑』シリーズを携えて訪れるのも良いだろう。

練馬区立牧野記念庭園
所在地：東京都練馬区東大泉6-34-4 
電話番号：03-6904-6403
開園時間：9:00～17:00
休園日：火曜日（祝日の場合は翌平日）、年末年始（12/29～1/3）
https://www.makinoteien.jp/