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再開発で新たに生まれ変わる「久屋大通公園」と栄のまち

 

名古屋・栄の中心「久屋大通公園」

名古屋市・栄を中心に南北に延びる幅100mの大通りが「久屋大通り」。その中央分離帯は「久屋大通公園」として整備されており、東西に延びる外堀通りと若宮大通りに挟まれるかたちで、約2kmにわたる広々とした公園となっています。

久屋大通公園

公園のシンボルとなっているのは、公園中ほどにある「名古屋テレビ塔」。180mの高さの塔で、国の有形文化財に登録されています。さらに、その夜景は日本夜景遺産にも認定されており、伊勢湾や御岳山まで続く街の灯りを、上から見下ろすというよりはある程度同じ高さの目線で、遠く奥まで続く様を見られるのが魅力。

「名古屋テレビ塔」より北側には、いこいの広場をはじめ、名古屋と友好関係にある都市に関するモニュメントがいくつも置かれている広場があります。オーストラリア・シドニー市のイギリス船、メキシコ・メキシコ市のツゥーラの戦士像、アメリカ・ロサンゼルス市の標識。また、チャイニーズ・シアターにあやかって、マリリン・モンロー、クラーク・ゲーブルらの手形・足形の複製版も。辺りには木々も多く清流も流れており、都会の中の癒しの空間となっています。

リニア開通を背景に進められる再開発

名古屋市はそんな「久屋大通公園」の再整備を進めています。
その背景となるのが、リニア中央新幹線の開通と「栄地区グランドビジョン―さかえ魅力向上方針」です。

名古屋市内では、2027(令和9)年のリニア中央新幹線開業を見据えて、再開発や大規模プロジェクトが進められています。とくに、リニア中央新幹線が乗り入れる「名古屋」駅周辺では、1999(平成11)年に竣工した「JRセントラルタワーズ」を皮切りに多くの再開発が行われてきました。

古くから商業施設が立ち並び、名古屋の繁華街として発展してきた栄エリアも、近年では名駅エリアの勢いに押されがちの印象が強く、リニア開通を控えたこの時期に、さらなる魅力向上を進めることが必要になってきたのです。

このような背景から名古屋市では、2013(平成25)年に「栄地区グランドビジョン―さかえ魅力向上方針」を策定し、①公共空間の再生、②民間再開発の促進、③界隈性の充実という3つの方針のもと、新しい栄のまちづくりを進めることを定めました。

久屋大通公園予定図

このビジョンをもとに進められているのが「久屋大通公園整備運営事業」です。この事業は、公園を含む久屋大通を中心に、東西南北の地区あわせて5万平方メートルにもなる公園の整備を行い、歩道の整備や商業施設の誘致などを進めるもので、北エリア・テレビ塔エリア・南エリアの3つに分けられた「久屋大通公園」を順次整備していきます。現在は、北エリアとテレビ塔エリアが先行して進められています。

この2エリアの整備にあたり名古屋市はPark-PFI制度、指定管理者制度を活用し、公園施設の整備や管理運営を行う事業者の公募を実施。2018(平成30)年2月に、事業者が決定しました。

今回の整備事業では、公園のみならず両脇の久屋大通やその沿道、地下空間も含めて開発・管理が行われる予定で、「都会の安らぎ空間」の北エリア、「観光・交流空間」とされたテレビ塔エリアの2エリアをさらに細かく4つのゾーンに分けて収益施設や広場が展開・整備されていきます。また、飲食店や物販施設や「スクエア」と呼ばれる広場を整備、バリアフリー環境、樹木環境なども再整備されることになっています。

工事は2019(平成31)年1月に着手され、2020(令和2)年頃から順次供用開始、全事業終了は2038(令和20)年の予定です。

生まれ変わる新たな栄に期待が高まる

また、栄地区のシンボルである「名古屋テレビ塔」も生まれ変わろうとしています。1954(昭和29)年に開業した「名古屋テレビ塔」ですが、耐震改修工事のため2019年1月に一時休業、2020(令和2)年7月頃にリニューアルオープンが予定されています。改修後には4・5階部分にホテルが、3階は出会いと交流をテーマにしたショップやカフェ、エンターテインメント施設、2階は公園を一望できるレストランがオープンする予定です。

また、県内最大のショッピングタウンの一つでもある栄エリアでは、商業施設の建て替えや、開業も予定されています。
「大丸松坂屋百貨店」は栄交差点の北西側「日本生命栄町ビル」跡地に商業施設をオープンする計画で2020(令和2)年に開業予定。また、同じ栄交差点北東側でも商業施設の開発を計画しており、2024(令和6)年度竣工・開業されることになっています。

中部日本ビルディング完成イメージ図(出典:中日ビル建て替えの基本計画について)

そのほかにも「中部日本ビルディング(中日ビル)」の建て替えや、2018(平成30)年に惜しまれつつ閉店した「丸栄百貨店」の跡地一体の再開発も計画されるなど、多くの計画が発表・進められている栄エリア。今後、新たな賑わい作り出すべく生まれ変わる栄エリアに期待が高まっています。

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