「下北カルチャー」を支える歴史と文化
下北沢は、運良くも戦火の難を逃れられた地。路地の幅が細く、迷路のように入り組んでいるのは、こうした昔ながらの街並みがいまも生きているからです。小さな曲がり角に導かれながら進む散策は、ほかでは味わえない街歩きのおもしろさを感じさせてくれます。
ポップカルチャー渦巻くイメージの強い下北沢ですが、昔ながらの行事やイベントも健在。エリア内を20のみこしが練り歩く「北澤八幡神社例大祭」や「しもきた天狗まつり」などは、長い歴史を誇る行事です。長いといえば、「下北沢一番街阿波おどり」も息の長いイベント。阿波踊りは下北沢発祥のものではありませんが、楽しいことなら細かなこだわりを持たない、大らかな下北沢らしい行事といえるでしょう。
昔ながらの行事やイベントも健在(写真は「北澤八幡神社」)
アーティスティックなイベントも多く、「下北沢演劇祭」や「下北沢音楽祭」「下北沢映画祭」などはその代表。新しい芸術の可能性に満ちた、人気の催しものです。
昔からある文化を大切にすると同時に、新しい文化もしなやかに取り込みつつ発展してきた下北沢。これからどのようにいきいきと歴史を刻んでいくのか、引き続き要チェックです。