「代々木上原」駅から井の頭通りを世田谷方面に進むと、突如現れるエキゾチックな白亜の建物。ここは日本最大のイスラム教モスク（礼拝堂）「東京ジャーミイ」だ。

近年、日本でもモスクの設置が急増しているが、東京ジャーミイは1938（昭和13）年に竣工した東京回教礼拝堂をルーツに持つ、日本で3番目に建設された歴史あるモスク。

2000（平成12）年に東京ジャーミイとして現在の伝統的なオスマントルコ様式の建物が造られ、トルコ・イスラーム芸術を代表する工芸作品がちりばめられた内部は、華麗ななかにも荘厳さが漂う。

また、トルコ文化センターの役割も持ち、イスラーム基礎講座やアラビア語講座、国際交流などのイベントを定期的に開催してイスラムの文化や芸術を紹介。礼拝堂は一般の人でも見学ができる。

ただし、本来は信徒が礼拝を行なう神聖な場所であるため、見学の際には男女ともショートパンツやタンクトップといった肌の露出が多い服装はNG。女性はスカーフなどで髪を覆う必要があり、なによりイスラム教そのものに敬意を抱く立ち居振る舞いが肝要だ。

東京ジャーミイ
所在地：東京都渋谷区大山町1-19 
電話番号：03-5790-0760
開館時間：10:00～18:00（金曜日14:30～）
休館日：なし
https://tokyocamii.org/ja/