都内有数の規模を誇る「武蔵小山商店街パルム」
品川区の北部、「武蔵小山」駅の周辺に位置する武蔵小山エリアは、今もにぎやかな商店街が広がる知られています。
ここでは、「小山八幡神社」が1030(長元3)年頃に源頼信が誉田別尊を氏神として奉ったのが始まりと伝えられているように古くから人々の営みが行われてきました。江戸時代には農村が広がっていた武蔵小山エリアですが、1923(大正12)年に目黒蒲田電鉄(現・東急目黒線)が開通したことにより、郊外の住宅地として注目されるようになります。
人口の増加ととともに商業も発展し、1947(昭和22)年に「武蔵小山商店街協同組合」が発足。それが現在の「武蔵小山商店街パルム」で、1956(昭和31)年にはアーケードの一部が完成、その後数回にわたってアーケードの延伸が行われています。
東急目黒線の「武蔵小山」駅前には現在も800mにおよぶ全天候型のアーケードがあり、雨の日でも快適に買い物できます。「武蔵小山商店街パルム」ではオリジナルのポイントカードやクレジットカードの発行、24時間営業の大型駐車場を備えるなどサービス向上にも努めています。流氷祭り、納涼祭り、サンバカーニバル、新春和太鼓、ポイント祭りなどイベントも多く、買い物がてらイベントに参加するのも楽しい思い出になるでしょう。
「武蔵小山」駅地下化と駅ビル開業で利便性向上
2000(平成12)年の東急目黒線と東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線の直通運転開始で、「武蔵小山」駅から都心へダイレクトアクセスできるようになり、住宅地として改めて人気を集めるようになりました。
これに合わせてインフラ整備も進められ、「武蔵小山」駅は2006(平成18)年に地下化されて、線路の南北の行き来が便利になったほか、バリアフリー設備が完備され電車の利用も便利になっています。2010(平成22)年には線路跡地に駅ビルが完成し、「東急ストア 武蔵小山駅ビル店」がオープン。買い物の利便性が高まりました。
再開発で生まれ変わりつつあるまち
「武蔵小山」駅周辺では複数の再開発も行われてきました。すでに「武蔵小山パルム地区」、「武蔵小山駅前地区」の再開発が完成し、多目的室やイベントスペースもあるショッピング施設「パークシティ武蔵小山 ザモール」を併せ持つタワーマンションが誕生しています。
今後も「武蔵小山商店街パルム」の「武蔵小山」駅寄りで「小山三丁目第1地区」、「小山三丁目第2地区」の再開発が予定されています。「小山三丁目第1地区」には地上40階地下2階の高層ビルと地上3階地下2階の建物が、「小山三丁目第2地区」では地上41階地下2階の高層ビル2棟が整備されます。それぞれの再開発ビルの低層階はショッピング施設として使われる予定で。現在の「武蔵小山商店街パルム」のにぎわいは維持されるでしょう。
時代の変化に合わせて、進化を遂げてきた武蔵小山エリア。このまちは今後もベッドタウンとして高い人気を維持しそうです。
長いアーケードの商店街に再開発で新たな魅力が加わる品川区武蔵小山エリア
所在地:東京都品川区