森鴎外記念館
漱石と同じくこの地を愛したのが、森鴎外。
彼の住居「観潮楼」があった地には「本郷図書館鴎外記念堂」がありましたが、建物の老朽化により改築し、鴎外生誕150年の節目の年である2012(平成24)年に、「森鴎外記念館」として新たにオープンしました。
森鴎外の自筆原稿をはじめ、生前発行の貴重な図書や雑誌などの閲覧が可能な図書室や、鴎外ゆかりの庭園を眺めながらゆっくりできるカフェも併設されていますので、ゆっくりと森鴎外の世界にひたってみてはいかがでしょう。
団子坂
その森鴎外記念館は「団子坂」沿いにあります。この団子坂は、有名な作品によく出る舞台として、文学ファン必見の地。近代文学ファンなら、夏目漱石『三四郎』の菊人形展の場面を思い起こす人が多いでしょう。また大正時代に雑誌で連載された江戸川乱歩の短編小説のタイトル『D坂の殺人事件』にも挙げられています。
ちなみに、坂の名の由来には「団子屋があったから」という説や「急な坂なので雨降り時に足をすべらせやすく、転がっていくと、ふもとで泥まみれの“団子状態”になるから」という説があるそうです。はたして、どれが本当なのでしょうね。
多くの作品に登場する「団子坂」