下鴨の自然を満喫

たくさんの見どころがある観光都市、京都市。初めて訪れる人にとっても、長く住む人にとっても、散策コースに事欠くことがありません。

その中でも下鴨エリアは、生粋の京都人の間でも人気の散策コースとして愛されているようです。長い歴史を持つ神社に、しっとりとした自然景観、そして、おいしいグルメ。観光地のにぎわいからは一線を画した、本来の古都の趣がここかしこに残っています。

そんな“下鴨散歩”へ、自宅の近所を歩くかのように出かけてみましょう。“地元目線”を意識して散策してみると、有名スポットの訪問の中にも新たな発見ができるかもしれません。

出町柳」駅

散策のスタートは「出町柳」駅から。京阪電鉄の、京都側のターミナル駅です。京都市内の祇園四条や三条、大阪市の淀屋橋や天満橋、京橋といった繁華街へダイレクトに向かうことができる、使い勝手の良い駅です。ターミナル駅ということで、特急列車から普通列車まで、すべての電車がこの駅を目指して走り、また、この駅を出発していきます。

八瀬や鞍馬などの自然豊かな景勝地へ乗客を運ぶ叡山電鉄の列車も走り、やはり、この「出町柳」駅がターミナル駅になっています。

出町柳駅
「出町柳駅」を利用すれば京都市内の移動も簡単

下鴨神社・糺の森

続いて、京都でも指折りの古い神社であり、創建は有史以前にさかのぼるという「下鴨神社」へ。京都三大祭りの一つ「葵祭」を上賀茂神社と合同で行うことでも知られ、1994(平成6)年、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。実は、下鴨神社という名は通称で、正式には「加茂御祖(かもみおや)神社」といいます。

古くから信仰を集め、『源氏物語』や『枕草子』など多々の書物にも登場している下鴨神社。名の知られた近代文学の文豪たちも下鴨の地を愛し、ここを舞台にした作品を生み出しました。たとえば、川端康成。代表作の一つ『古都』は、下鴨泉川町の「泉川邸」で執筆された小説です。ほかには、『潤一郎新訳源氏物語』や『少将滋幹の母』『夢の浮橋』などの名作をここで生んだ谷崎潤一郎。彼に至っては、邸宅「石村亭」(当時の名称は「潺湲亭」)を建て、この地に7年ほど移り住んだほどの愛着を持っていたようです。

石村亭
文豪・谷崎潤一郎が建てた「石村亭」

長い歴史の中で愛されてきた下鴨神社の清浄な空気に触れながら、神社の付随施設「糺の森」(ただすのもり)を横切るように延びる参道を歩きます。糺の森は神社所属の施設ではありますが、36,000坪もの広さがあるため、糺の森の北側に下鴨神社が鎮座しているかのように見えます。

古代の山城国の名残を残しているとして、国の史跡に指定されている糺の森。平安期、正一位に叙せられるほどの格式を誇った下鴨神社には、伊勢神宮と同じく、皇女が「斎王」(現在でいう「巫女」)となって精進潔斎に努めながら住まう「斎院」が置かれていました。この緑深い森の中を歩いているだけで、心身ともに浄化されていくようです。

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