麻布の歴史
坂が多い麻布。見渡しが良いため江戸期には武家屋敷が多く建った。
麻布周辺には小さな坂がところどころにあります。その坂の上からは周囲をよく見渡せるということで、江戸期には武家屋敷が多く建てられています。眺めがよく、安全性も高い地は、明治期に入ってからも財界や文学界などの要人に広く愛されてきました。
麻布の多くの坂には、いわれのある、風情ある名がつけられています。たとえば「暗闇坂」。日中でも暗いほどに樹木が生い茂っていたことから命名されたそうです。現在もその名残を感じられる緑のスポットがありますが、坂の向こうに高層ビルが見える地点などもあり、“今と昔のコントラストの妙”がおもしろいところです。
東京を代表する商店街「麻布十番商店街」
今と昔のコントラストの妙は、東京を代表する商店街の一つ「麻布十番商店街」にも見られます。200年以上の歴史を持つ老舗もあれば、流行の先を行くような奇抜な店もあり、新旧入り交じる雰囲気があちこちに。8月中旬に行われる「麻布十番納涼祭り」でも多々の熱気が合わさり、高級住宅地の中にも親しみやすさが垣間みられる麻布エリアならではのイベントとなっています。