谷根千界隈 ぶらり文学散歩

「根津」駅・根津メトロ文庫

まずは東京メトロ千代田線「根津」駅へ。改札の外には電車の形を模したプチ図書館「根津メトロ文庫」があり、文学の街散策にふさわしい出発点となっています。

ジャンルも、根津住まいの文豪たちが活躍した近代文学から外国文学、はたまた化学分野の専門書まで多岐に渡っていて、タイトルを眺めているだけで知識を得られる気分になれそうです。

根津メトロ文庫
幅広いジャンルの本がそろう「根津メトロ文庫」

根津神社

続いて、文筆の向上にあやかれるスポットがあるということで「根津神社」へ向かいます。ツツジやサツキで知られるこの神社の境内には、この地域に暮らした森鴎外・夏目漱石が腰掛けて作品の着想を得たり、案を練るに及んだという「文豪憩いの石」があるのです。

実際に目の前にする文豪憩いの石は、明治期・大正期のビッグネームが座ったらしきにしては、かなりシンプルな出で立ち。柵で厳重に囲まれてもいません。しかし、こんなさりげなさが、本当に日常の中に文学の香りが息づいている街であることの証のようにも思えてきます。

文豪憩いの石
森鴎外や夏目漱石が腰掛けたと言われる「文豪憩いの石」

一炉庵菓子舗

このエリアを歩くと、文学者とのゆかりを示すプレートや石碑が、街の景観の一部であるかのように、自然に立っています。夏目漱石の旧居跡なども、石碑の題字は小説家・川端康成の蹟(て)によるものというのに、あまりに普通に鎮座していることに驚かされます。

漱石がロンドン留学からの帰国後すぐに腰を落ち着けたのは、この千駄木の地。ここで、彼は処女小説『我輩は猫である』を執筆しました。それにより付けられた通称が、“猫の家”。残念ながら、猫の家は愛知県犬山市の「明治村」で移築・復元され、いまは跡地だけとなっています。

漱石も好んだ和菓子店「一炉庵菓子舗」は、現在も営業中。谷根千にはこうした老舗がいまも意気揚々とのれんを掲げ、街の活力になっています。

一炉庵菓子舗
漱石も好んだ老舗の和菓子店「一炉庵菓子舗」

一炉庵では、パリッとした皮の食感が楽しい「夜雨最中」や、色とりどりの季節の上生菓子、大きさに少なからずびっくりしてしまう「どらやき」などがおすすめ。漱石はどの和菓子が好きだったのかを考えながら食すのもオツなものです。

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