メインコンテンツへ移動します

草津市の新たな拠点として成長を遂げた「南草津」駅周辺エリア

 

新駅設置と土地区画整理事業で誕生した新しいまち

1994(平成6)年に開業した「南草津」駅

「南草津」駅は1994(平成6)年に開業したJR琵琶湖線内で最も新しい駅だ。草津市の南部の丘陵地では滋賀県により、文化施設や医療機関、教育施設などを集めた「びわこ文化公園都市」の開発が進められていた。こうした背景もあり、草津市では1980年代ごろから「草津」駅と「瀬田」駅の間に新駅を設置し、周辺で大規模開発を行う構想を持っていた。

「びわこ文化公園都市」の一角に「立命館大学びわこ・くさつキャンパス」が進出することが決まり、完成すればJR琵琶湖線の利用者が大幅に増加することが想定された。そこで、草津市南部新駅設置期成同盟会では新駅の開設費用の一部にあてるため、市民募金を開始。1992(平成4)年には新駅の東側一帯を対象とした草津市野路東部土地区画整理組合が設立されるなど、新駅設置と周辺の新しいまちづくりが本格化した。

「南草津」駅の開業をきっかけに都市インフラ整備が進む

1994(平成6)年4月には「立命館大学びわこ・くさつキャンパス」が開設された。同年6月には新駅の駅名が「南草津」駅と決定、9月の開業直後から学生をはじめ多くの利用客でにぎわうようになった。

ショッピング施設と公共施設を併せ持つ「フェリエ南草津」

「南草津」駅東側の土地区画整理も進み、1999(平成11)年には東口の駅前広場が完成。2002(平成14)年には東口駅前にドラッグストアやグルメ店のほか「草津市立南草津図書館」や「草津市立市民交流プラザ」といった公共施設を併せ持つ「フェリエ南草津」がオープンするなど都市インフラ整備も進んでいる。

また、遅れていた「南草津」駅西側の土地区画整理事業も1999(平成11)年草津市野路西部土地区画整理組合が設立され、2007(平成19)年に西口の駅前広場が完成。2009(平成21)年には「南草津」駅西側の土地区画整理事業が完了を迎えた。

利用客の急増で新快速も停車へ

「南草津」駅周辺のまちなみ

「立命館大学びわこ・くさつキャンパス」は1994(平成6)年開設当時は理工学部のみが使用していたが、1998(平成10)年には経済学部と経営学部も移転し、多くの学生が学ぶ場となった。「南草津」駅周辺では土地区画整理が完了したエリアにマンションなどの開発も進行したことから、「南草津」駅の利用者は急増、2014(平成26)年度には「南草津」駅の乗車人員が「草津」駅を上回り、滋賀県内で最も多くなっている。

しかし、「南草津」駅に停車するのはJR琵琶湖線の快速のみであった。そこで、2009(平成21)年南草津駅新快速停車促進期成同盟会が設立され、JR西日本に新快速の停車を働きかけることになった。新快速の停車は2011(平成23)年に実現、2021(令和3)年からは特急「はるか」号、特急「びわこエクスプレス」号も停車するようになり、さらに利用しやすくなっている。

草津市では「南草津」駅を「草津」駅と並ぶ拠点と捉え、「草津の南部副都心」としてショッピング、オフィス、文化のバランスが取れたまちづくりを進めていく方針で、今後のさらなる発展も期待できるだろう。

このエリアの物件情報

ここまちトップへ
「ここまち」は、(株)ココロマチが運営する地域情報サービス「itot」を利用してご提供しています。