東京でも特におしゃれなエリアの青山・表参道。世界的に有名なブランドショップが軒を連ね、行き交う人たちのファッションも洗練。歩いているだけで楽しくなってきます。
しかし、青山や表参道が愛されているのは、ハイセンスな店が建ち並ぶからだけではありません。ショーウィンドウから目を移し、沿道の緑を見回せば、この地が自然あふれる、気持ちのよいエリアであることが五感でわかってきます。
今回は、いつものショッピングやグルメとは一味違う、青山・表参道の“緑”をメインに歩いてみましょう。有名スポットを訪れるだけでも「こんなにたくさん自然があったの?」と、改めて驚かされること請け合いです。
青山霊園
日本初の公営墓地「青山霊園」。首相を務めた犬養毅や吉田茂、北青山で病院を経営していた歌人の斎藤茂吉をはじめ尾崎紅葉・国木田独歩・志賀直哉・星新一といった文学者など、多くの著名人がここで眠っています。変わったところでは、渋谷に銅像がある忠犬ハチ公の墓も。現在もたくさんの花が手向けられています。こうした献花は、最近ひそかに流行となっている、有名人の墓参りを楽しむ人・通称“墓マイラー”によるもののよう。こうしたところでも、新しいこと・ものが集まる青山・表参道らしさが見え隠れしています。
近隣の人にとっては、「青山霊園」は緑に満ちた、癒やしのスポット。訪れてみると、樹木の多さは目を見張るばかり。安らぎのエリアであることが納得できます。東京メトロ「外苑前」駅・「青山一丁目」駅・「乃木坂」駅より徒歩10分程度で向かえる地にあるとは思えないほどです。