2000(平成12)年に開業した「白金高輪」駅は東京メトロ南北線と都営地下鉄三田線が乗り入れ、「白金高輪」駅周辺は交通アクセスの利便性に恵まれた邸宅街として人気を集めてきました。現在、「白金高輪」駅周辺では複数の開発計画が進行中で、街の姿が変わりつつあります。
「白金高輪」駅周辺で新たなタワーマンションが誕生
「白金高輪」駅の南西、目黒通り沿いでは、2015(平成27)年から「(仮称)白金二丁目計画」として工事が行われてきた地上27階地下2階の「ザ・パークハウス 白金二丁目タワー」が2018(平成30)年5月に完成し、172戸の住宅が誕生しました。
「ザ・パークハウス 白金二丁目タワー」外観完成予想CG 出典:三菱地所レジデンス株式会社ニュースリリース
また、「白金高輪」駅2番出口付近の高輪一丁目でも地上37階地下3階のマンションとショッピング施設を併せ持つビルを建設する「(仮称)高輪一丁目共同建替計画」の構想があります。
「白金一丁目東部北地区市街地再開発」も着工
「白金一丁目東部北地区市街地再開発」は「白金高輪」駅周辺の開発計画の中で最も大きな規模を誇ります。再開発地区は「白金高輪」駅の北、麻布通りと明治通りが交わる「古川橋交差点」の南東に広がる約1.8ヘクタールで、地上45階地下1階の高層棟、地上19階地下1階の中層棟1、地上4階地下1階の中層棟2の3棟のビルを建て、合わせて1,241戸の住宅が誕生することになります。
再開発地区の北側を古川が流れていることから、川沿いに歩行者通路や公園を設けるほか、高層棟と中層棟1の間には広場も設けられる予定で、街に潤いを与える存在にもなるでしょう。
「白金一丁目東部北地区市街地再開発」イメージパース 出典:白金一丁目東部北地区市街地再開発組合 計画概要
都市計画決定は2013(平成25)年に、市街地再開発組合設立認可は2015(平成27)年に行われており、2018(平成30)年度に建築工事を開始、2022年度に完了を予定しています。
白金一丁目東部北地区市街地再開発組合 計画概要
白金一丁目東部北地区第一種市街地再開発事業
「白金一丁目西部中地区再開発」も進行中
「白金高輪」駅の北東、「白金アエルシティ」の西隣でも「白金一丁目西部中地区再開発」が計画されています。対象は白金一丁目の一部約1.6ヘクタールで、南側に地上40階建ての住宅棟と建設するほか、地上4階の工場棟2棟を建てる予定です。住宅棟には約900戸の住宅のほかスーパーマーケット、定員60人程度の保育施設が設けられることになっています。また、住宅棟の低層部のうち「白金商店街」に面した側は店舗として使われる予定です。
「白金一丁目西部中地区再開発」完成イメージ 出典:日刊建設工業新聞
北側には約3,300平方メートルの広場を整備するほか、周辺の道路の新設や拡幅、再開発地区外周部の歩道上空地の整備も行われることになっており、周辺に暮らす人々の利便性向上にもつながるでしょう。2018(平成30)年度に都市計画決定、2021年の着工、2025年度完成を予定しています。
新たなビルが続々と完成を迎える「白金高輪」駅周辺。間もなくさらに便利で暮らしやすい街へ進化しそうですね。
※この記事は2018(平成30)年5月に執筆されたものです。
タワーマンション街に生まれ変わりつつある「白金高輪」駅周辺
所在地:東京都港区